独立コンサルタントの「一万円起業」(1)

クリス・ギレボー氏の「一万円起業」という書籍があります。
この本は、起業・スタートアップにおける現代的なアプローチとして

・情熱主導・・やりたいことが仕事になる
・お金をかけない・・1万円もあれば十分
・すぐに始められる・・準備期間は1か月足らず

というマイクロビジネスのスタートの秘訣を余すところなく伝えた本です。
そしてこれが、独立コンサルタントとしてのスタートアップには、うってつけの内容です。

今回、この本を読み解きながら、コンサルタントとして独立するため道筋を考えていきます。

はじめに

・ビジネスの種はいくらでも転がっている、誰でも1つや2つはすでに持っている
・もはや企業にいる方がリスキー、独立した方が安全
・世界中の人に応援してもらえるビジネスを、1人でつくりだすことさえできる

こんな言葉で、この本は始まります。

ビジネスの種というのは、読み進んでいくと出てきますが、自分の特技や、情熱をもつ分野です。
コンサルタントにおいては、
・人に教えるのが好き、得意
・人から感謝されるのがとてもうれしい
・勉強が好きで、さらにその知識を人に共有したい

といった性格的特徴がある人は、とても向いていると思います。
また、仕事やプライベートの経験で、例えば「機械を直すのが上手」「わかりやすいレポートをささっと書ける」など、細かいところでも、何かしら自分の得意分野や特技があれば、それを自分のサービスのテーマにすることができます。

もはや企業にいる方がリスキーというのは、ちょっと過激な言葉ですが、社会の変化に触れています。
日本の企業が、終身雇用・年功序列で安定型だというのは、もはや過去のものだという認識を、多くの人が持っていると思います。
今後、超高齢化社会となり、年金も期待はできません。
発展をつづける中国などに、国際的な開発競争でもキャッチアップされ、また日本の職場で活躍する外国人も増えてきています。

企業や職場を取り巻く状況は変化し、厳しくなっている中、その企業組織のみに自分自身が依存しているのは、危険といえます。
それは、その企業の将来性という意味もありますが、それ以上に、経験値やキャリアという面でもリスクがあるということを示唆しています。
ビジネス感覚は、ビジネスを行った人にしか身に付きません。
企業ごとの違いは、企業を渡り歩いた人にこそわかります。
国際競争の状況は、グローバルに各国を渡り歩いた人にこそ感じられます。
多様な価値観は、多様な社会に身を置くことで身に付きます。
これらは一例ですが、経験やスキル、キャリアの面でも、一つ所で一つの価値観・ルールの元に活動していると、今後の社会の変化についていけなくなる恐れがあるのです。

世界中の人に応援してもらえるビジネスを、1人でつくりだすことさえできるというのは、マイクロビジネスのチャンスのことです。
ビジネスというのは、人に価値を提供し、交換するものです。
人に価値を提供するというのは、人に応援してもらえる、すばらしい活動です。
インターネットを介して多くの人と交流し、自分のビジネス活動を応援してもらえるという現代は、個人がビジネスをスタートさせるために最適ということです。

「一万円起業」がいわゆるインターネットビジネスという考え方とは少し違うのは、インターネットはあくまでビジネスを助ける道具の一つということです。
この本で重視しているのは、お客さんにとって価値のあるものを、いかに生み出し、届けるか、という「商売」そのものです。
インターネットを活用するスキルにも触れていますが、基本は人とのコミュニケーションです。
とはいえ、せっかくあるインターネットをうまく活用することも大切、というスタンスです。

インターネットを重視しすぎると、テクニックや仕組みに走って、ビジネスの本来の意味である「人に価値を提供すること」から遠ざかってしまう恐れもあるので、この本のスタンスはとてもバランスが良いと思います。

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Posted by KEN.